この記事は、事務所へ所属してプロのモデルとやっていく人向けに書いた記事です。
プロのモデルになりたい、もしくは芸能の道を目指している方に意外と知られていない、やってはいけない事とは?ストックフォト
私が、モデル事務所を移籍や所属する際に実際に確認された事です
それは、「ストックフォト」です。
万が一、ストックフォトをしていたら事務所への所属は即NGというお話でした。
昔、プロのカメラマンの方に
ストックフォトは、「モデルを続けたいなら絶対やってはいけない」というアドバイスをいただいていたので、経験はありません。
問題のストックフォトとは、どんなもの?
実際にどう言ったものかというと、ネット上でも
よく見かける広告写真そのものです。
バナーやダイエット記事など様々なところで使用されています。
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「この写真どっかで見た事がある」 何が困るの?
複数の広告や媒体を問わずに使用されてしまいます。
どのくらいの期間、どの広告に自分の写真が使われるかわからない状態になります。
企業側も、同じようなことが言えあまりメリットがないと思います。
モデルをキャスティングすることは大変ですが、この写真他の企業でも使われてたとか、一度ついてしまったイメージは中々変えるのは難しいです。
ストックフォトが販売されているサイトでは、自分の写真が確認できますが
数年前の話で現在は、わかりませんが販売したカメラマンでさえ、どういった媒体に使用されたか、詳しくは知りません。
クライアント先と報酬くらいしかわからないと言っていました。
明細も実際見せてもらったこともあります。
このような事態によってモデルの大きな収入源の1つ、
「CM」や競合ありの単価の高いお仕事ができなくなります。
芸能人の方も、「CMの仕事が欲しい」とかTVで発言されてるの
聞きますよね。
他のお仕事と比べて、ギャラがいいからです。
事務所としても、ギャラの高いCMの仕事は大事なお仕事です。
競合って何?
例えば、飲料系のCMでa社のCMに出ている期間は、
他の社の飲料系のCMには出れません。
競合の期間は、CMによって違いますが半年から1年とかです。
流れる期間(クール)にもよりけりです。
クールが延長されることもあるので、たった1度の撮影で
ギャラが契約延長によって更に、モデルに支払われるのが通常です。
現在、人物の写った写真は
ストックフォトでも人気で、カメラマンへの報酬高く取引されているので、
需要もあります。
「モデル募集」というかたちで、ストックフォトの募集を見かけます。
モデルに対しての報酬は、プロモデルからみたら安いです。
たった1枚の写真、1回だけのアルバイトのつもりが、プロとしてのモデル人生を奪われる可能性が高いです。
また、ストックフォトのトラブルとして
ストックフォトをよく理解されていなかったモデルさんが、ストックフォトに写真が使われてる為、競合ありの広告への出演や事務所に所属すらできないと言った
お悩みも見かけます。
ストックフォトは、モデル自身が承諾書にサインし正式なものです。
後から、取り消すとなるとカメラマンと買取の交渉や
既に売れてしまった写真の差し止めなど
webには、消されてもログも残りますし
考えたら、キリがありません。
大手事務所は、そんなリスクや手間を負ってまで
モデルを所属させたいと思わないのが、大半です。
撮られたストックフォトが、一生使われることはないから
心配することないような書き込みを見ましたが
私が、実際に面接に行った大手事務所(何社か)の対応は
必ずストックフォトの経験を必ず聞かれました。
その方が、ものすごく逸材で労力を割いてくれるケースもあるようですが
ごく稀だと思います。
私の知るプロのモデルさんも
すごくスタイルが良くて、若くて綺麗な方がいますが
数年前のフリーの期間に、ストックフォトをされていたので
CMやカタログなど競合案件のお仕事は一切していません。
ストックフォトの撮影前は、そいういったお仕事履歴はありました。
気の毒すぎて、真相は聞けませんが。。。
モデル気分を味わいたいとか、将来モデルや芸能のお仕事を全く考えてない方は
ストックフォトは、良いお小遣い稼ぎかもしれませんが
プロを目指している方は、現状はやってはいけない事だと思います。
モデルになれる素質があるのに、そう言った理由で道を断たれてしまうのは、本当に悔しいです。(競合なし、案件でも、細々活動していくことも可能ですが)
今はネットを介して、簡単にモデルのお仕事ができてしまうのも環境だと思いますが、フリーで仕事をする際には、競合や期間などをしっかり、確認することをオススメします。
モデルは、身ひとつで出来る仕事ですから、肖像権は、大事にしてくださいね。
その他、事務所に確認されたことはタトゥーです。
事務所に所属する際に、裸を確認されたりされることはありませんが
水着程度の露出は、仕事でもありますので
ストックフォトのように、即NG要件ではないですが
仕事の幅を縮めてしまう可能性があるので、こちらも気をつけたい事です。
実際にお会いしたことのあるモデルさんでタトゥーのある方もいますが、どこかの雑誌の表紙を何度も飾られるような方々ばかりです。売れてから入れてる方が多いといった印象です。
タトゥー自体は、足首にワンポンととかそういった感じです。